ごうりせんり【毫釐千里】
初めはごくわずかな違いでも、最後は大きな違いになってしまうことのたとえ。また、初めはごくわずかなミスでも、最後は大きな誤りになってしまうことのたとえ。何事も初めは慎重にすべきだと戒めることば。
ごりむちゅう【五里霧中】
物事の様子や手掛かりがつかめず、方針や見込みが立たず困ること。また、そうした状態。五里にもわたる深い霧の中にいる意から。事情などがはっきりしない中、手探りで何かをする意にも用いる。▽「五里霧」は五里四方に立ち込める深い霧。
ごんぐじょうど【欣求浄土】
極楽浄土に往生することを心から願い求めること。▽仏教語。「欣求」は喜び求める、積極的に願い求めること。「浄土」は極楽浄土の略。
さいかいもくよく【斎戒沐浴】
神仏に祈ったり神聖な仕事に従事したりする前に、飲食や行動を慎み、水を浴びて心身を清めること。▽「斎戒」は物忌みをすること。神をまつるときなどに、心身を清め汚れを去ること。「沐浴」は髪やからだを洗い清めること。「沐浴斎戒もくよくさいかい」ともいう。
さんきんさんよく【三釁三浴】
何度もからだに香を塗ってよい香りをつけ、何度もからだを洗い清めること。人を待つときなど相手を大切に思う情をいう。▽「三」は何度もの意。「釁」は香料をからだに塗ること。「浴」は湯水でからだを洗うこと。湯浴み。
さんしこうこう【三思後行】
物事を行うとき、熟慮したのち、初めて実行すること。三たび思い考えた後に行う意から。もとは、あまりに慎重になり過ぎると断行できず、また、別の迷いを生ずるのを戒める言葉であったが、今では一般に軽はずみな行いを戒める語として用いられる。▽「思」は思い考える、熟慮する意。一般に「三みたび思おもいて後のちに行おこなう」と訓読を用いる。
さんびゃくだいげん【三百代言】
詭弁きべんを弄ろうすること。また、その人。また、弁護士をののしっていう語。明治時代の初期に、資格のない代言人(弁護士)をののしった語からいう。▽「三百」は銭ぜに三百文もんの意で、わずかな金額、価値の低いことを表す。「代言」は代言人で弁護士の旧称。
ししゃごにゅう【四捨五入】
[名](スル)計算で、求めるけたの次の端数が4以下なら切り捨て、5以上なら切り上げて1とし、求めるけたに加える方法。「小数第三位を—する」
しちてんはっき【七転八起】
何度失敗してもくじけず、立ち上がって努力すること。転じて、人生の浮き沈みの激しいことのたとえとして用いることもある。七度転んでも八度起き上がる意から。▽一般に「七転ななころび八起やおき」という。「転」は「顛」とも書く。
しゃほんちくまつ【舎本逐末】
物事の根本をおろそかにして、末節に心を配ること。▽「舎」は捨てる意。「本」は根本の意。「逐末」は末節、つまらないものを追い求めること。一般に「本もとを舎すてて末すえを逐おう」と訓読を用いる。