ずいしゅかへき【隋珠和璧】
貴重な宝物のこと。この世の中に二つとない宝玉。
せいりしべつ【生離死別】
人の世の中でもこのうえない悲しい別れ。非常に悲しい生き別れと死に別れ。▽「生離」は生きながらの別れのこと。「死別」は死によって永遠に別れてしまうこと。
せうんりゅうたい【世運隆替】
世の中のなりゆきが、時代が移るに従い、盛んになったり衰えたりすること。▽「世運」は時代のなりゆき、世の回り合わせ。「隆」は盛んになること。「替」はすたれる、衰えること。
せどうじんしん【世道人心】
世の中の道徳と人の心。世の中の道徳とそれを守るべき人の心のこと。▽「世道」は人として守るべき道徳、社会道徳のこと。「人心」は人々の心。
せんりどうふう【千里同風】
世の中がよく治まっていて平和であること。逆に世の中全体が混乱していることをいうときもある。▽「千里」は遠く離れた地域。「同風」は同じ風が国土の隅々まで行き渡っている意味。「風」は風俗・教化の意。
ぜっせいどくりつ【絶世独立】
この世で並ぶものがないほど独りすぐれている意で、美人やすぐれた人についての形容。▽「絶世」は世の中に並ぶものなくすぐれていること。「独立」は他から離れて独りそびえ立っていること。
そうかいそうでん【滄海桑田】
世の中の変化が著しく激しいこと。青い海が桑の畑になるという意から。
そうこほうし【桑弧蓬矢】
桑でできた弓と、よもぎでできた矢のこと。男子が志を立てるたとえ。また、その遠大な志のたとえ。▽「弧」は弓。古代中国の諸侯は、男児が生まれると「桑弧」で「蓬矢」を天地四方に向けて射て、将来世の中に大きく羽ばたいてほしいと願ったことから。
そうそうのへん【滄桑之変】
世の中が激しく変わること。移り変わりが激しいこと。▽「滄桑」は「滄海」と「桑田」。つまり大海原うなばらと桑畑。青い海だった所が桑畑になる。世の中の移り変わりの激しさをいった言葉。
たじたたん【多事多端】
仕事が多くてたいへん忙しいさま。▽「多事」はするべき仕事が多いこと。「端」は物事の始めの意で、「多端」は仕事が多く忙しいさまをいう。