しちほのさい【七歩之才】
文才に恵まれていること。また、すぐれた詩文を素早く作る才能があること。
しゅうしんせいか【修身斉家】
自分の行いを修め正して、家庭をととのえ治めること。▽「斉」はととのえ治める意。「身みを修おさめ家いえを斉ととのう」と訓読する。儒教の基本的な政治観を表す「修身、斉家、治国、平天下」(身を修め、家庭をととのえ、国を治め、天下を平和に導く)の中の語。
じょうしょうかおく【畳牀架屋】
重複して、無駄なことをすること。床の上に床を張り、屋根の上にさらに屋根を作るという意味。また、真似まねばかりしていることもいう。
そうりんいっし【巣林一枝】
小さい家に満足すること。分相応の暮らしに満足すること。不必要に他の物まで求めようとせず、分相応を守るたとえ。鳥は木のたくさんある林に巣を作っても、自分で使うのは一本の枝だけであるという意から。▽「巣林」は林に巣を作ること。「一枝巣林いっしそうりん」ともいう。
そせいらんぞう【粗製濫造】
いい加減な作り方の質の悪い製品を、むやみやたらに数多く作ること。▽「粗製」は粗末な作り方、「濫造」は無計画に大量に物を作ること。「濫」は「乱」とも書く。
たいきばんせい【大器晩成】
大きな器は完成するまでに時間がかかることから、真に偉大な人物も大成するのが遅いということ。大人物は遅れて頭角を現すということ。才能がありながら不遇である人に対する慰めの言葉としても用いる。▽「大器」は偉大な器量をもつ人。「晩成」は多くの時間を費やして成就すること。
ちゅうこうたいはく【抽黄対白】
美しい色を巧みに配合すること。また、美しい文章を作ること。▽「抽黄」は黄色を抜き出すこと。「対白」は白に対するということ。四六駢儷文しろくべんれいぶんという四字句と六字句を基本として対句ついくを多用した美しい文章の作成についていう。「黄こうを抽ぬきて白はくに対たいす」と訓読する。
ちょうちゅうてんこく【彫虫篆刻】
詩文を作るのに、虫を彫り、篆字を刻みつけるように、細部まで技巧で飾りたてること。また、そのような技巧に走った内容のない文章。転じて、取るに足らないつまらない小細工。
としゅひゃっぺん【斗酒百篇】
大いに酒を飲みながら、たくさんの詩歌を作ること。
どうこういきょく【同工異曲】
音楽や詩文などで、その技量が同じでも味わいや趣がまちまちであること。転じて、見た目は異なるが、内容は似たり寄ったりであること。▽「工」は巧みさ・技量。「異曲同工いきょくどうこう」ともいう。