いつぼうのあらそい【鷸蚌之争】
利益を求めて二者が争っているうちに、第三者にその利益をよこどりされてしまうような無益な争いのこと。
いんしょうしつだい【因小失大】
小さな利益にこだわり、かえって大きな損失を招くこと。▽「小しょうに因よりて大だいを失うしなう」と訓読する。
うしゅうのまじわり【烏集之交】
カラスががやがや集まる意から、噓うそが多く実体のない表面上だけの集まり。また、自己の利益だけを目的につきあう集団。
うつにくろうほ【鬱肉漏脯】
一時しのぎのために、先の不利益や危険などをかえりみないこと。
うんしんげっせい【雲心月性】
名声や利益を求めず、雲や月のように清らかな心や性質をもつ人のこと。
えいすいのいんし【潁水隠士】
俗世を超越して名誉や利益にこだわらず、高潔に生きる人のたとえ。
かちゅうのくり【火中之栗】
他人の利益のために危険をおかして、ひどい目にあうことのたとえ。
かんのうどうこう【感応道交】
仏教のことばで、信仰の真心が仏に通じて利益りやくがあること。
ぎょふのり【漁夫之利】
両者が争っているすきに、第三者が骨を折らずにその利益を横取りするたとえ。▽「漁夫」は漁師。「夫」は「父」とも書く。
くすりくそうばい【薬九層倍】
暴利をむさぼるたとえ。薬の売値は原価よりはるかに高く、儲もうけが大きいこと。薬は売値が非常に高く、原価の九倍もするという意から。