こうとうせつじ【交頭接耳】
ひそひそ話をすること。内緒話のこと。▽「交頭」は頭を近づける、頭を寄せ合う意。「接耳」は口を耳に近づけて話すこと。「頭あたまを交まじえ耳みみを接せっす」と訓読する。
さんじゅうしちさい【三汁七菜】
本膳料理の膳立ての一。三の膳付きの特に丁重なもの。本膳に一の汁・なます・煮物・飯・香の物、二の膳に二の汁・平皿・猪口(ちょく)、三の膳に三の汁・刺身・茶碗、向こう膳には焼き物をつける。
さんぺいじまん【三平二満】
十分ではないが、少しのもので満足し、心穏やかに過ごすこと。▽「三」「二」はともに、数の少ないことを示す。また、別意で、額・鼻・下顎したあご(三つ)が平らで、両方の頬ほお(二つ)が膨れている顔、おかめ・おたふくのことをいう。「二」は「に」とも読む。
しつげんきょしょく【疾言遽色】
早口な物言いと、慌てた顔つき。
ひゃくがいきゅうきょう【百骸九竅】
《「百骸」は多数の骨、「九竅」は両眼・両耳・両鼻孔・口・前陰・後陰の九つの穴》人体を構成しているもの。転じて、人体。
もうげんたしゃ【妄言多謝】
口から出まかせに、いい加減な言葉を並べたてたことを深くわびる意。手紙などで自分の意見や考えを包み隠さず言った後に添える言葉。▽「妄言」は偽りの言葉、みだりな言葉の意。「多謝」は深くわびること。「妄」は「ぼう」とも読む。
もくしょくじし【目食耳視】
見た目にとらわれ、味よりも外見が豪華な食べ物を選び、世間の評判を気にして衣服を選ぶこと。衣食の本来の意義を忘れて、ぜいたくな方向に流れていくこと。▽「目食」は口に合うかではなく、見た目が豪華なものを食べること。「耳視」は世間のうわさを気にかけて、自分に似合うかでなく、高価な衣服を着るということ。「目めもて食くらい耳みみもて視みる」と訓読する。「耳視目食じしもくしょく」ともいう。
もんこかいほう【門戸開放】
制約を取り払って、出入りを自由にすること。また、外国に対し市場を開放して、経済活動を自由にすること。▽「門戸」は門と戸のこと。家の出入り口。
ゆうげんじっこう【有言実行】
口にしたことは、何が何でも成し遂げるということ。▽「不言実行」をもじってできた語。
ゆうこうむこう【有口無行】
口先からの出まかせばかりで、実行が伴わないこと。▽「有口」は口ばかりが達者なこと。やかましいこと。「無行」は実行がないこと。