あんきょらくぎょう【安居楽業】
地位など、今いる環境や状況に心安らかに満足し、自分の仕事を楽しんですること。自分の分ぶんをわきまえて不満をもたず、心安らかに自分のなすべき仕事をすることをいう。また、転じて善政の行われていることのたとえ。世が治まり生活が安定して、みなそれぞれの仕事に励む意から。▽「居きょに安やすんじ、業ぎょうを楽たのしむ」「安居あんきょして業ぎょうを楽たのしむ」と訓読する。
いばんじゅうてき【夷蛮戎狄】
中国の周辺部の異民族の総称。四方のえびす。「東夷とうい、西戎せいじゅう、南蛮なんばん、北狄ほくてき」を略したもので、四方それぞれの方角の異民族の名称。▽漢民族が異民族を卑しんで用いた語。
きょこくいっち【挙国一致】
国全体が心を一つにして、ある目的に向かって団結すること。▽「挙国」は国中を挙げて、国全体の意。
せいしはいそ【斉紫敗素】
知者が事を行えば災いを福に変じ、失敗を成功に転じることのたとえ。斉の国でもてはやされた紫色の絹も、もとは粗末な古い白絹を染め直したものであるの意から。▽「斉紫」は中国戦国時代の斉の国で産出した紫色の布地。「敗素」は古い白絹。敗素を紫地に染めただけで、斉紫は値段が十倍にもなったといわれる。
ぜんりんゆうこう【善隣友好】
隣国と友好関係を結ぶこと。▽「善隣」は隣の家や国とよしみを結ぶこと。
そうかんぼくじょう【桑間濮上】
《濮水のほとりの桑間という地の意》国を滅ぼすような淫靡(いんび)な音楽。また、淫乱であること。 [補説]殷(いん)の紂王(ちゅうおう)が師延(しえん)にみだらな音楽を作らせたが、殷は滅び、師延は...
だつあにゅうおう【脱亜入欧】
アジアを離れ、ヨーロッパ諸国の仲間入りを目指すこと。明治維新以降、欧米諸国の文化を採り入れて近代化を進めた日本の風潮をいう。
ちゅうくんあいこく【忠君愛国】
君主に対して忠節を尽くし、国を愛すること。▽「忠君」は君主に対して忠節であること。「愛国」は国を愛すること。
ちょうけんびんらん【朝憲紊乱】
国家のおきてが乱れること。国家が存立する基盤の法制度などが不法に侵されること。
わこんかんさい【和魂漢才】
日本固有の精神と中国伝来の学問の才。また、日本古来の精神を失わずに、中国の学問を消化し活用すべきであるということ。▽「和魂」は日本固有の精神のこと。「漢才」は中国の学問・知識の意。