うきくさかぎょう【浮草稼業】
浮き草のようによりどころがなく、一つの場所に落ち着かない職業。
ふうんちょうろ【浮雲朝露】
頼りなくはかないもののたとえ。また、時の切迫していることの形容。▽「浮雲」は空に浮かぶ雲。頼りなく定まらないたとえ。また、確かでないことのたとえ。「朝露」は朝おりる露。すぐに消えるはかないもののたとえ。
ふせいせっきょう【浮声切響】
軽い音声と重々しい響き。声・響き・リズムの軽重や高下をいう。また、古い漢語の平声ひょうしょうと仄声そくせいのこと。▽「浮声」は軽やかに浮き上がった声。「切響」は重々しくつまった声調。また、鋭く厳しい響きをいう。
ふせきちんぼく【浮石沈木】
一般大衆の無責任な言論が、道理に反して威力をもつたとえ。水に沈むはずの石を浮かせ、水に浮くはずの木を沈める意から。▽「石いしを浮うかせ木きを沈しずむ」と訓読する。