せきたんすんちょう【尺短寸長】
人や物は、それぞれ長所と短所があって、時と場合で評価も変わるということ。また、何においても完璧かんぺきなものなどないということ。一尺の長さは、短いと感じる時もあり、長いと感じる時もあるという意味から。
せっぱくひょうし【雪魄氷姿】
高潔で潔白な人物のこと。清楚せいそな白い梅の花の形容から。
せんおうばっこ【専横跋扈】
他人の土地や場所で、わが物顔に振る舞い、隆盛をきわめること。
せんちせんがく【先知先覚】
衆人よりも先に道理を知ることができること。また、その人。▽「先知」も「先覚」も普通の人よりも先に道理を知り、悟ること。「覚」は何かに気がついて、そのことを理解すること。
ぜひきょくちょく【是非曲直】
物事の善悪・正不正のこと。▽正しいこと(是)と、正しくないこと(非)、曲がっていること(曲)と、まっすぐなこと(直)の四つを詰めて一語としたもの。
ぜんごふかく【前後不覚】
物事のあとさきも分からなくなるくらいに正常な意識を失うこと。▽「前後」は時間の前と後。「覚」は意識する、覚えている意。
ぜんぴょういっぱん【全豹一斑】
もののごく一部を見て、全体を推測したり批評したりすることのたとえ。見識がきわめて狭いことのたとえ。▽「一斑」は豹ひょうの斑点の一つ。「全豹」は豹全体。転じて、物事の全容のこと。狭い管から豹をのぞき、見えた一つの斑点から豹全体を類推するという意。「一斑全豹いっぱんぜんぴょう」ともいう。
だいしいちばん【大死一番】
一度死んだつもりになって奮起すること。死ぬ覚悟で何かをしてみること。▽「おのれを捨て、欲を去り、迷いを断って、仏の道に精進する」という仏教語から。「大」は「たい」とも読む。
ちゅうやけんこう【昼夜兼行】
昼夜をわかたずに仕事をすること。また、昼も夜も休まず道を急行すること。▽「昼夜」は昼と夜。一日中。「兼行」は急いで一日に普通の倍の道のりを歩くこと。
ちょうごかこう【鳥語花香】
春の風物や情景のこと。鳥の鳴き声と花の香りの意から。