あいたぞうせい【愛多憎生】
人から受ける愛や恩も度を越すと、そのためにかえって人の憎しみやねたみを買うことになるということ。
いちれんたくしょう【一蓮托生】
よい行いをした者は極楽浄土に往生して、同じ蓮はすの花の上に身を託し生まれ変わること。転じて、事の善悪にかかわらず仲間として行動や運命をともにすること。▽もと仏教語。「托」は、よりどころとする、身をよせる意。「託」とも書く。
いっせつたしょう【一殺多生】
一人の悪人を犠牲にして、多数の者を救い生かすこと。多くの人を生かすには、一人を殺すのもやむを得ないということ。▽仏教語。「多生」はたくさんの人を生かすこと。「殺」は「さつ」とも読む。
ごくらくおうじょう【極楽往生】
死んだ後に極楽浄土に生まれ変わること。また、安らかに死ぬこと。▽仏教語。「極楽」は「極楽浄土」の略。西方に向かって十万億土を過ぎた彼方にあって、阿弥陀仏あみだぶつがいるとされるまったく苦しみのない安楽の世界。「往生」は死ぬこと。「往生極楽おうじょうごくらく」ともいう。
じりきこうせい【自力更生】
他人の援助に頼らず、自分の力で生活を改め、正しく立ち直ること。▽「更」は「甦」とも書く。
はくめんのしょせい【白面書生】
年少で、経験の浅い者のたとえ。
ほんがんおうじょう【本願往生】
阿弥陀仏の本願によって極楽浄土に生まれること。
むりおうじょう【無理往生】
無理に自分の言動を押しつけ、承知させること。▽「無理」は強引に物事を行うこと。「往生」は、本来は「圧状」と書く。「圧状」は人を脅して、むりやり書かせた文書のこと。
むりおうじょう【無理圧状】
[名・形動]強引に押しつけて、自分の意見に従わせること。「愚父(おやじ)が貰って置いたと云って—に婚礼さしたのです」〈魯庵・社会百面相〉
れんげおうじょう【蓮華往生】
死ぬこと。肉体が死んで、安寧な極楽浄土へ向かうこと。寂光浄土への旅立ち。