しゅんしょういっこく【春宵一刻】
美しい春の夜の心地よさ。春の宵の満ち足りた楽しいひととき。
しゅんらんしゅうぎく【春蘭秋菊】
春の蘭と秋の菊。花の時期は異なるものの、どちらもそれぞれに美しいということ。転じて、いずれもすばらしく、優劣を付けがたいことのたとえ。
しょうしょうはっけい【瀟湘八景】
中国の瀟湘しょうしょうの辺りで描かれた、美しい八つの風景のこと。平沙落雁・遠浦帰帆・山市晴嵐・江天暮雪・洞庭秋月・瀟湘夜雨・煙寺晩鐘・漁村夕照の八つ。
しょうはくのみさお【松柏之操】
志や主義を曲げずに信念を貫くこと。どんな困難にあっても、節操を変えずに守り通すこと。松や柏はく(コノテガシワ)は、冬の寒さにあっても、その美しい緑を変えずにいることから。
しらんぎょくじゅ【芝蘭玉樹】
すぐれた人材。他人の才能のある子弟を褒めていう語。▽「芝」は霊芝れいし。めでたい兆しとされる。「蘭」はふじばかま。ともに香気高い香草で、才徳にすぐれた人のたとえ。「玉樹」は玉のように美しい木。
じゅんぷうびぞく【淳風美俗】
人情の厚い美しい風俗や習慣。▽「淳風」は素直で、人情の厚い風俗。「俗」は風習・習慣。「淳」は「醇」とも書く。
じゅんぷうびぞく【醇風美俗】
すなおで人情の厚い、美しい風俗・風習。「—の土地柄」
じんめんとうか【人面桃花】
美人の顔と桃の花。美しい女性と会った場所に行っても、再びその人とは会えない場合に使われる。
すいちょうこうけい【翠帳紅閨】
高貴な婦人の寝室のこと。▽「翠帳」はかわせみの緑の美しい羽で飾ったたれぎぬのこと。「紅閨」は赤く塗って飾った婦人の寝室の意。深窓の令嬢の生活のたとえとして使われる。
せいうんしゅうげつ【晴雲秋月】
心に汚れがなく、澄みとおっているたとえ。▽「晴雲」は、晴れた空に浮かぶ白雲のこと。「秋月」は、秋の澄んだ空にかかる月の意。