いとんのとみ【猗頓之富】
巨万の富、莫大ばくだいな財産のたとえ。
えいようえいが【栄耀栄華】
富や権勢があってぜいたくを尽くすこと。また、人や家などが華やかに栄えること。また、おごりたかぶること。▽「栄耀」は栄え輝く、栄えてぜいたくな暮らしをすること。「えよう」とも読む。「耀」は輝く意。「栄華」は華やかに栄える意。「栄華栄耀えいがえいよう」ともいう。
こうかじせん【膏火自煎】
財産や才能などがあることで、かえって災いを招くたとえ。あぶらの火は燃やすと明るくなり、その力を発揮するが、そのために自らを焼いて燃え尽きてしまう意から。▽「膏」はあぶら。「煎」は炒いる、焼く意。「膏火こうか自みずから煎せんず(煎やく、煎つく、煎いる)」と訓読する。
こうさんこうしん【恒産恒心】
一定の財産や職業をもたないと、一定の道徳心や良心を保つことができないことのたとえ。
こだいもうそう【誇大妄想】
自分の地位・財産・能力などの現状を実際より過大に評価して、自分が他人よりもはるかにすぐれていると思い込むこと。▽「妄想」は根拠のない誤った判断によって作られた主観的な信念。
すんでんしゃくたく【寸田尺宅】
少しの財産のこと。▽「寸田」は一寸四方の田のこと。「尺宅」は一尺四方の住宅の意。どちらもわずかな財産のたとえ。
ちょうめいふうき【長命富貴】
長寿で財産があり、しかも身分が高いこと。▽「富」は財産が多いこと。「貴」は身分が高いこと。高貴。
ふうきえいが【富貴栄華】
身分が高く、富み栄えること。▽「富貴」は財産があって身分が高いこと。「栄華」は華やかに栄えること。
ふうきふうん【富貴浮雲】
富と地位は、浮き雲のようなものである意。人としての道を逸脱して得た富や地位は、はかなく頼りにならないこと。また、名利に無関心で金銭や地位に心を動かされることのないたとえ。一般に富と地位は、はかなく頼りにならないものである意にも用いられる。▽「富貴」は財産があって身分が高いこと。
ふうきふくたく【富貴福沢】
富んで地位が高く幸せなこと。天が人に与える富貴や恩沢をいう。▽「富貴」は財産があって、しかも身分が高いこと。「福沢」は幸せと恵みの意。