ぼうおんふぎ【忘恩負義】
恩義を忘れて義理に背くこと。▽「負」は背く、裏切る意。一般に「恩おんを忘わすれ義ぎに負そむく」と訓読を用いる。
ぼうんしゅんじゅ【暮雲春樹】
遠くに離れている友を思う情のこと。▽「暮雲」は夕暮れの雲の意。「春樹」は芽吹いた春の樹木の意。「春樹暮雲しゅんじゅぼうん」ともいう。
ぼくめいじゅこう【墨名儒行】
表面は墨家ぼっかといいながら、実際には儒家の行いをしている意で、表向き吹聴ふいちょうしている主義・主張と実際の行動が違うたとえ。名目は墨家で行動は儒家という意。墨家・儒家はそれぞれ中国春秋戦国時代の思想集団をいう。
ぼっこんりんり【墨痕淋漓】
筆で書いたものが、生き生きとしてみずみずしいさま。▽「墨痕」は墨のあと、墨を使って表現したもの。「淋漓」は水や汗や血などが流れ落ちるさま。また、筆の勢いが盛んなさま。
まこそうよう【麻姑掻痒】
物事が思いどおりになること。もとは、かゆいところに手が届くこと。▽「麻姑」は中国伝説上の仙女の名。鳥のような長い爪つめをもっているので、かゆいところをかくのに適しているといわれた。「掻痒」はかゆいところをかくこと。背中をかくための孫の手は「麻姑」の手からきている。「痒」は「癢」とも書く。
まこそうよう【麻姑搔痒】
物事が自分の思い通りになること。思っている通りに物事が運ぶことのたとえ。
ませんてっけん【磨穿鉄硯】
強い意志をもち続け、物事を達成するまで変えないこと。また、学問にたゆまず励むたとえ。鉄でできている硯すずりをすり減らして、穴をあけるほど勉強するという意から。▽「磨」は磨滅させる、すり減らす意。「穿」はうがつ、穴をあける意。「鉄硯てっけんを磨穿ませんす」と訓読する。「鉄硯磨穿てっけんません」ともいう。
まんえつしごく【満悦至極】
この上なく満ち足りて、喜んでいること。
まんしんそうい【満身創痍】
からだじゅうが傷だらけの様子。また、ひどく非難されて痛めつけられること。▽「満身」はからだじゅうの意。「創」「痍」はともに傷のこと。
まんじょういっち【満場一致】
その場所にいる全員の意見が一つになること。だれも異議がないこと。