ちぎしゅんじゅん【遅疑逡巡】
ぐずぐずとして、いつまでも疑い、決断せずにためらうこと。▽「遅疑」はいつまでも疑って決心できないこと。「逡巡」もためらう、しりごみする、ぐずぐずすること。「巡」は「循」とも書く。
ちょうかせきかい【朝過夕改】
自分の過ちをすぐ改めること。また、その改め方の迅速な様子。▽「朝過」は朝に犯した過ち。「夕改」はその日の夕方までに改めること。「朝~夕(暮)~」の形は期間の短いことのたとえによく用いられる。「朝あしたに過あやまちて(過あやまてば)夕ゆうべに改あらたむ」と訓読する。
ちょうじんきゅうぞう【鳥尽弓蔵】
目的が達せられた後には、それまで重用されていた者が捨てられるということのたとえ。鳥を射尽くしてしまうと、不必要となった弓がしまわれてしまうという意から。▽一般に「鳥とり尽つき弓ゆみ蔵おさめらる」と訓読を用いる。
ちょうちゅうてんこく【彫虫篆刻】
詩文を作るのに、虫を彫り、篆字を刻みつけるように、細部まで技巧で飾りたてること。また、そのような技巧に走った内容のない文章。転じて、取るに足らないつまらない小細工。
ついこんきゅうてい【追根究底】
物事をその根本まで調べ尽くすこと。
つつうらうら【津津浦浦】
全国至る所。全国のすみずみ。▽「津」は港。「浦」は海辺や海岸のこと。至る所の港や海辺ということから。「津津」は「つづ」とも読む。
てっとうてつび【徹頭徹尾】
最初から最後まで。終始。また、あくまで。けっして。▽「徹」は貫く意。
てつじゅかいか【鉄樹開花】
いつまで待っても見込みがないたとえ。また、きわめてまれなことのたとえ。また、固定していて不変と思われていたものが、実は変わることのたとえ。▽仏教語。「鉄樹」は鉄でできた木。また、広西に産し、六十年に一度、丁卯ひのとうの年にだけ花が咲くという木のこと。ありえないこと、また、めったに来るものではないことからいう。「鉄樹てつじゅ花はなを開ひらく」と訓読する。
てんしんらんまん【天真爛漫】
飾らず自然のままの姿があふれ出ているさま。生まれつきの素直な心そのままで、明るく純真で無邪気なさま。▽「天真」は純粋な性格、「爛漫」は自然のままに輝き現れる様子。
てんちょうちきゅう【天長地久】
天地の存在は永遠であること。天地が永久であるように、物事がいつまでも続くことのたとえ。▽「天てんは長ながく地ちは久ひさし」と訓読する。