こうとくけんりゅう【功徳兼隆】
成し遂げた功績と身に備わっている人徳とがともに盛大なこと。
こうりょうしてい【膏粱子弟】
富貴の家に生まれた者のこと。おいしいごちそうを食べる若者の意。▽「膏」は脂あぶらののった肉。「粱」はおいしい上質の穀物。いずれも美食の意。転じて、富貴な人。
こんちべんこう【困知勉行】
才能に恵まれない者が発憤し、ひたむきに努力を重ねること。人が踏み行うべき人倫の道を認識し実践していく三つの道程、「生知安行」「学知利行」「困知勉行」の第三。▽「勉行」はひたすら努力して実践すること。修養には先の三段階があるが、道が違うのみで結果は同じであるから才能の劣った者でも努力すべきことをいう語。
ごくらくおうじょう【極楽往生】
死んだ後に極楽浄土に生まれ変わること。また、安らかに死ぬこと。▽仏教語。「極楽」は「極楽浄土」の略。西方に向かって十万億土を過ぎた彼方にあって、阿弥陀仏あみだぶつがいるとされるまったく苦しみのない安楽の世界。「往生」は死ぬこと。「往生極楽おうじょうごくらく」ともいう。
ごしょうだいじ【後生大事】
非常に大切にすること。そのことを揶揄やゆして用いることが多い。もとは仏教の語で、来世の安楽を願ってひたすら善行を積んで仏道に励むことをいった。▽「後生」は死んで後の世に生まれ変わること。来世。また、来世で極楽に生まれ変わること。
ごしょうぼだい【後生菩提】
来世に極楽に生まれ変わること。また、来世に悟りをひらくこと。▽仏教語。「後生」は死んで後の世に生まれ変わること。来世。また、来世で極楽に生まれ変わること。「菩提」は悟り、悟りの境地。
ごんぐじょうど【欣求浄土】
極楽浄土に往生することを心から願い求めること。▽仏教語。「欣求」は喜び求める、積極的に願い求めること。「浄土」は極楽浄土の略。
さいしたびょう【才子多病】
才知にすぐれた人は、とかくからだが弱く病気がちであるということ。▽「才子」は才知のあるすぐれた人。
さいしんきゅうすい【採薪汲水】
自然に囲まれた環境で質素に暮らすこと。山で薪たきぎを集め、谷川の水を汲んで生活すること。
さんがいむあん【三界無安】
この世は、苦労が多くて、少しも心が安まることがないということ。▽仏教語。「三界」は仏教の世界観で、衆生しゅじょうが生まれて、死に輪廻りんねする三つの領域、欲界よっかい色界しきかい無色界むしきかいのこと。「無安」は安穏さがない状態のこと。苦しみの多いこと。