ふんけいの-まじわり【刎頸之交】
首を切られても悔いないほど、固い
友情で結ばれた
交際。心を許し合った
非常に
親密な
交際。▽「
刎頸」は首を切ること。「頸」は首。「刎」は切る、はねる意。「交」は「こう」とも読む。
- 出典
- 『史記しき』廉頗藺相如伝れんぱりんしょうじょでん
- 句例
- 刎頸の交わりを結ぶ
- 用例
- そのうえ、二人の間柄はただの友ではなかった。死を共にするという刎頸の交りを誓いあった仲で、<司馬遼太郎・項羽と劉邦>
- 類語
- 管鮑之交 金蘭之契 膠漆之交 水魚之交 耐久之朋 断金之交 莫逆之友 刎頸之友 雷陳膠漆
- 故事
- 中国春秋時代、趙ちょうの廉頗れんぱ将軍は、弁舌のみによる外交戦略で恵文王けいぶんおうの厚い信頼のあった藺相如りんしょうじょを恨んでいたが、相如は二人が相争えば趙が強国の秦しんに攻め滅ぼされてしまうとして二人の争いを避けた。これを聞いた廉頗は心から謝罪し、二人は相手のためなら首を切られてもよいと思うほどの深い親交を結んだ故事から。