安心立命の解説 - 三省堂 新明解四字熟語辞典

心を安らかにして身を天命にまかせ、どんなときにも動揺しないこと。人力のすべてを尽くして身を天命にまかせ、いかなるときも他のものに心を動かさないこと。▽初め儒学の語であった。仏教語では「あんじんりゅうめい」「あんじんりゅうみょう」と読む。「心」は「身」とも書く。また「立命安心りつめいあんしん」ともいう。
出典
『景徳伝灯録けいとくでんとうろく』一〇
句例
安心立命の境地
用例
結局、安心立命するものを捉とらえさえしたらいいのだろう。<岡本かの子・食魔>
活用形
〈―スル〉

安心立命の解説 - 学研 四字熟語辞典

信仰によって身を天命にまかせ、心安らかにして、何事にも動じないこと。
注記
「安心」は、仏教のことばで、仏に帰依して心を乱さないこと。「立命」は、儒教のことばで、天命にまかせること。「あんじんりゅうめい」「あんじんりゅうみょう」とも読む。また、「立命安心りつめいあんしん」ともいう。
表記
「心」は、「身」とも書く。
出典
『景徳伝灯録けいとくでんとうろく』一〇
用例
科学と哲学と宗教とはこれを研究し闡明し、そして安心立命の地をその上に置こうと悶いている…。〈国木田独歩・牛肉と馬鈴薯〉

安心立命の解説 - 小学館 デジタル大辞泉

⇒あんじんりゅうみょう(安心立命)

人力を尽くしてその身を天命に任せ、どんな場合にも動じないこと。あんしんりつめい。

「その神からの授かりもの、解脱 (げだつ) と—の種子を」〈長与竹沢先生と云ふ人

出典:青空文庫

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