かれんせんち【寡廉鮮恥】
心が清らかでなく恥知らずなさま。節操がなく恥を知らないさま。▽「寡」「鮮」はともに少ない意。「廉」は心が清く欲がないこと。節操が固いこと。
がんこうじくじ【顔厚忸怩】
非常に恥じ入ることの謙称。顔にもありありと恥じ入る色が出る意。また、恥知らずな者の顔にも、なお恥じる色があらわれる意。▽「顔厚」は顔色が変わる意とも、面の皮が厚い者の意とも解される。「忸怩」は心に恥ずかしく思うこと。恥じて身をちぢめること。もと自分の恥じ入ることを謙譲して言ったものが、転じて文字通り、恥知らずのあつかましい者でさえ恥じ入ることの意に用いられることもある。
こうがんむち【厚顔無恥】
厚かましく、恥知らずなさま。他人の迷惑などかまわずに、自分の都合や思惑だけで行動すること。▽「厚顔」は厚かましいこと。ずうずうしいさま。面の皮が厚いこと。「無恥厚顔むちこうがん」ともいう。
めんちょうぎゅうひ【面張牛皮】
面の皮の厚いことのたとえ。非常に厚かましいこと。鉄面皮。面に牛皮を張る意から。