いいせいい【以夷征夷】
外敵を利用して外敵を制することにより自国の安全と利益を守る外交戦略。また、他人の力を利用して、自分の利益をはかること。
えんこうきんこう【遠交近攻】
遠い国と手を結び、背後から牽制けんせいさせながら近い国を攻める策。▽中国戦国時代の范雎はんしょが秦王しんおうに進言した戦略。
はくりたばい【薄利多売】
一つの商品の利益を少なくして大量に売り、全体として利益が上がるようにすること。また、その商法。▽「薄利」は利益が少ないこと。
ようどうさくせん【陽動作戦】
敵の目をごまかすために、真の計画を隠してまったく別の大げさな行動をとる軍事的な戦略。相手の注目をそらすために、別なところで派手な行動をとること。
りくとうさんりゃく【六韜三略】
中国の有名な兵法書『六韜』と『三略』。『六韜』は周の太公望呂尚りょしょうの作とされる。文・武・竜・虎こ豹ひょう犬の六巻。『三略』は前漢の功臣、張良ちょうりょうの師である黄石公こうせきこうの作とされ、上略・中略・下略の三巻。ただし、ともに後世の偽作という説もある。▽「韜」は弓袋の意で、兵法の奥義、戦略のこと。「略」ははかりごと・計略の意。