えんかのこま【轅下之駒】
まだ荷を引く力がないウマの意から、他人に束縛されて自由がきかなく苦しむこと。また、力不足で仕事が処理できないこと。
かったつじざい【闊達自在】
心が広く小事にこだわらないさま。思いのままにのびのびしているさま。▽「闊達」は度量の大きく細事にこだわらないこと。「自在」は何の束縛もなく思いのままなこと。
かんうんやかく【閑雲野鶴】
世俗に拘束されず、自由にのんびりと暮らすたとえ。また、自適の生活を送る隠士の心境のたとえ。大空にゆったりと浮かぶ雲と、広い野にいる野生のつるの意から。▽「閑雲」は大空にゆったりと浮かぶ雲。「野鶴」は野に気ままに遊ぶつる。何ものにもしばられない自由な生活のたとえ。「閑」は「間」とも書く。
けんかいふき【狷介不羈】
自分の意志を固く守って、何者にも束縛されないこと。
ちぎょろうちょう【池魚籠鳥】
不自由な身の上・生活のこと。また、宮仕えのこと。▽「池魚」は池の中の魚。「籠鳥」は籠かごの中の鳥。
てかせあしかせ【手枷足枷】
行動の自由を束縛するもの。桎梏しっこく。▽「枷」は刑具の一つで、首や手足にはめて自由に動けないようにするもの。転じて、「手枷」「足枷」はともに自由を束縛するものの意。同義語を重ねて強調した言葉。「枷」は「がせ」とも読む。
どくりつふき【独立不羈】
他人の力に頼らず、他人に影響されず、他から束縛されずに行動すること。
ふきほんぽう【不羈奔放】
何ものにも拘束されず、思いどおりに振る舞うこと。また、そのさま。▽「羈」はつなぐ意。「不羈」は束縛を受けず自由なこと。「奔放不羈ほんぽうふき」ともいう。
りゅうちょうこが【竜跳虎臥】
筆勢が何の束縛も受けず、縦横自在で、さまざまな字様を駆使していること。竜が天に向かって身を躍らせて跳び上がったり、とらが大地にからだを伏せる様子を筆の勢いに比喩ひゆしたもの。▽「竜」は「りょう」とも読む。
ろうちょうかんえん【籠鳥檻猿】
自由を束縛されて、思い通りに生きられないもののたとえ。かごの中に閉じ込められた鳥と、おりに閉じ込められた猿の意から。▽不自由な生き方を強いられるこの二者は、白居易はくきょいとその友人の元禛げんしんを比喩ひゆして言ったもの。「檻猿籠鳥かんえんろうちょう」ともいう。