あし‐の‐かりね【葦の仮寝】
《「葦を刈る」の「刈る」を「仮寝」の「仮」に言い掛けたもの》かりそめに寝ること。仮寝。「夏刈(なつがり)の—もあはれなり玉江の月のあけがたの空」〈新古今・羇旅〉
あし‐の‐け【脚の気】
脚部の病気。特に脚気(かっけ)をいう。「—ののぼりたる心地す」〈源・夕霧〉
あし‐の‐こ【芦ノ湖】
神奈川県、箱根山上の火口原湖。面積6.89平方キロメートル。最大深度40.6メートル。湖面の標高725メートル。箱根用水の水源。
あしのね‐の【葦の根の】
[枕] 1 「ね」の音の繰り返しで「ねもころ」にかかる。「—ねもころ思ひて」〈万・一三二四〉 2 葦の根は埿(うき)の中にあり、節(よ)が短く、分かれる意から「うき」「よ」「短し」「分く」にかか...
足(あし)の踏(ふ)み場(ば)もな・い
足を下ろすだけのわずかなすき間もないほど、物が散らかっている。
あし‐の‐ほわた【葦の穂綿】
葦の穂の、綿のように見える細毛。綿の代用にした。《季 秋》「子ばかりのふとんに—かな/宗鑑」〈おらが春〉
あしのまき‐おんせん【芦ノ牧温泉】
福島県会津若松市南部の温泉。泉質は単純温泉・塩化物泉。
あし‐の‐まろや【葦の丸屋】
葦で葺(ふ)いた粗末な小屋。葦の屋。「夕されば門田の稲葉音づれて—に秋風ぞ吹く」〈金葉・秋〉
あし‐の‐や【葦の矢】
葦の茎で作った矢。朝廷で大晦日(おおみそか)の追儺(ついな)の式に、桃の木の弓につがえて鬼払いの具として用いた。
あし‐の‐や【葦の屋】
「葦の丸屋(まろや)」に同じ。「—の灘(なだ)の塩焼きいとまなみつげの小櫛(をぐし)も挿さず来にけり」〈伊勢・八七〉