あわび‐のし【鮑熨斗】
アワビの肉を薄く裂いて乾燥させ、引き伸ばして作った熨斗。初め神前に供えたが、のちには広く祝儀にも用いる。
あわふき‐むし【泡吹虫】
半翅(はんし)目アワフキムシ科の昆虫の総称。体長0.6〜2センチで、セミに似る。幼虫は尾端から泡を出して草の茎などに白い塊を作り、その中で暮らす。つばきむし。あわふき。
あわ‐ぶき【泡吹】
アワブキ科の落葉高木。本州以西の山地に自生。葉は長楕円形で、縁にぎざぎざがある。夏、白い小花が群がって咲く。枝を燃やすと切り口から泡が出る。
あわぶね‐がい【泡舟貝】
カリバガサガイ科の巻き貝。潮間帯にみられ、貝殻は灰白色の平たい楕円形。殻の内面後方に隔壁があって、スリッパのようになっている。くるすがい。あわぶね。
あわ‐めし【粟飯】
粟を炊いた飯。また、粟を米にまぜて炊いた飯。あわいい。《季 秋》
あわ‐もち【粟餅】
糯粟(もちあわ)を蒸してついた餅。糯米(もちごめ)をまぜたものもある。《季 秋》
あわ‐もり【泡盛】
沖縄特産の焼酎(しょうちゅう)。粟(あわ)または米を原料とする。無色透明。アルコール分が強い。造るときに、蒸留器から滴る成分が泡になって、器に盛り上がるところからの名という。《季 夏》「—や汚れ...
あわもり‐しょうま【泡盛升麻】
ユキノシタ科の多年草。日本特産。谷に生え、高さ約50センチ。葉は複葉。初夏、多数の白い小花をつける。観賞用にする。あわもりそう。《季 夏》
あわ‐や
[副]危険などがその身に及ぶ寸前であるさま。あやうく。「—人にぶつかるところだった」「—、と思ったときに夢から覚めた」
[感]事の起ころうとするとき、驚いたときなどに発する語。「—、法皇の流...
あわ‐よ・い
[形][文]あはよ・し[ク]《「あわい(間)よし」の音変化。中世・近世語》物事がうまくいくさま。都合がよい。「—・いぞと心得、すきまなくうってかかりけり」〈幸若・烏帽子折〉