あん‐ず【杏子/杏】
《「あんず(杏子)」は唐音》バラ科の落葉小高木。春、葉より先に梅に似た花が咲く。花は淡紅色、一重または八重。実は橙黄色で、生食し、干しあんずやジャムなどにもする。種子は漢方で杏仁(きょうにん)と...
あん‐ず【案主】
⇒あんじゅ(案主)
あんず‐いろ【杏子色/杏色】
アンズの果皮のような色。柔らかい橙色。
あんず‐うめ【杏梅】
1 アンズの別名。 2 梅の一品種。アンズに似る。果実は酸味が少ない。
あんず‐たけ【杏茸】
アンズタケ科のキノコ。夏から秋に、針葉樹林に群生。鮮やかな橙黄(とうおう)色。傘は直径3〜8センチで、アンズに似た香りがある。微量の毒成分を含むが、広く食用とされる。ジロール。
あんずっこ【杏っ子】
室生犀星による長編の私小説。昭和31年(1956)から昭和32年(1957)にかけて「東京新聞」に連載。成瀬巳喜男により映画化されている。
あん・ずる【按ずる】
[動サ変][文]あん・ず[サ変] 1 考えをめぐらす。「依て窃(ひそか)に—・ずるに」〈福沢・福翁百話〉 2 調べる。「且(かつ)先例を—・ずるに」〈鴎外・渋江抽斎〉 3 なでる。特に、刀の柄(...
あん・ずる【案ずる】
[動サ変][文]あん・ず[サ変] 1 考えをめぐらす。考え出す。いろいろ工夫する。「一計を—・ずる」 2 心配する。思い煩う。気遣う。「—・ずるには及ばない」「将来を—・ずる」 3 はっきりしな...
あんずる‐に【案ずるに/按ずるに】
[連語]思うに。多く自分の考えを述べるとき、冒頭に用いる。「—、寓言の書の世に現るるは」〈逍遥・小説神髄〉
案(あん)ずるより産(う)むが易(やす)し
物事はあれこれ心配するより実行してみれば案外たやすいものだ。