いちゃ
《「いちや」とも》若い女の通称。また、乳母や下女などの通称。「—に念を入れてくんでこいと仰せ付けられい」〈虎明狂・お茶の水〉
いち‐や【一夜】
1 日暮れから翌朝までの間。ひと晩。「眠れないままに—が明ける」 2 ある晩。「—友と語り明かす」
いちや‐かざり【一夜飾り】
門松などを大晦日(おおみそか)に飾りつけること。年神(としがみ)に対して誠意に欠ける、また、葬儀の準備を連想させるとして忌む。
いちや‐ぎり【一夜切り】
一晩限りの遊興。「—に身を売れば」〈浮・一代女・六〉
いち‐やく【一役】
1 一つの役目。〈日葡〉 2 能で、シテ・ワキや、小鼓・大鼓・太鼓・笛などの重要な役。
いち‐やく【一躍】
[名](スル) 1 1回跳躍すること。ひととび。「馬はおびえて—し、姫は辛うじて鞍にこらえたり」〈鴎外・文づかひ〉 2 途中の段階を飛び越えて進むこと。いっぺんに評価が上がること。一足とび。副詞...
いちやく‐がしら【一役首】
文楽人形で、その役のためだけにつくられた首(かしら)。景清(かげきよ)や玉藻の前など。 [補説]文楽ではふつう、一つの首をさまざまな役に使い回す。役の傾向により源太・文七・岩藤などの名がつけられ...
いちやく‐そう【一薬草】
ツツジ科の常緑多年草。山野の樹陰に生え、高さ約20センチ。葉は根際につき、長い柄をもち、円形または広楕円形で厚く、裏面は紫色を帯びる。初夏、茎の上部に、梅に似た白い5弁花を開く。葉の液汁は止血・...
いちや‐けんぎょう【一夜検校】
1 江戸時代、千両の金を官に納めることで、検校の位を授けられた人。 2 急に金持ちになること。また、その人。にわか分限(ぶげん)。「米油、さては唐物(たうもの)薬種の買ひ置き、—になるやうな、ど...
いちや‐こじき【一夜乞食】
金持ちが急に貧乏になること。また、その人。⇔一夜大尽(いちやだいじん)。