いな‐や【否や】

の解説

［名］《名詞「いな」に係助詞「や」の付いた「健在なりや否や」などの「否や」の一語化》

1. １ 不承知。異議。「この段階になれば—はない」

1. ２ 承知か不承知かということ。諾否。「—の返事を聞く」

［副］「…やいなや」「…がいなや」などの形で用いる。

1. １ …とすぐに。…と同時に。「かばんを置くや—、外に飛び出した」

1. ２ 問いかけの意を表す。…かどうか。どうだろうか。「頼みの雨は降るや—」

［感］《「や」は間投助詞》

1. １ 拒否の気持ちを表すのに用いる語。いやいや。いやもう。

   1. 「思へども思はずとのみ言ふなれば—思はじ思ふかひなし」〈古今・雑体〉

1. ２ 驚き、嘆きの気持ちを表すのに用いる語。いやこれは。これはこれは。

   1. 「—、ここに男のけはひこそすれ」〈狭衣・三〉

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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