いわ‐ば【言わば】
[副]《動詞「い(言)う」の未然形+接続助詞「ば」から》言ってみれば。たとえて言えば。「彼は、—業界の救世主だ」
いわ‐ばし・る【石走る】
[動ラ四]岩の上や間を水が激しく流れる。水が岩に当たってしぶきをあげる。「—・りたぎち流るる泊瀬川(はつせがは)絶ゆることなくまたも来て見む」〈万・九九一〉
いわ‐ばしる【石走る】
[枕] 1 岩で水がとびちる意から「垂水(たるみ)」にかかる。「—垂水の上のさわらびの」〈万・一四一八〉 2 「近江(あふみ)」「神奈備山(かんなびやま)」などにかかる。「—近江の国の楽浪(ささ...
いわ‐ひげ【岩髭/岩鬚】
1 カヤモノリ科科の褐藻。本州・九州沿岸の波の当たる岩上に群生し、高さ5〜15センチ。軟骨質の糸状で暗褐色をし、乾くと黒くなる。 2 ツツジ科の常緑小低木。本州以北の高山の岩の間に生える。茎にう...
いわ‐ひば【岩檜葉/巻柏】
イワヒバ科の常緑、多年生のシダ。山地の岩上などに生え、高さ約25センチ。茎の頂から多くの枝を出し、乾燥時には内側に巻き込み、湿気にあうと開く。枝に小さな鱗片(りんぺん)状の葉が密生する。観賞用に...
いわ‐ひばり【岩雲雀/岩鷚】
スズメ目イワヒバリ科の鳥。全長18センチくらい。背面はくすんだ灰黒色で、わきは濃い栗色。日本では本州の高山の岩場で繁殖し、冬期は山麓に移動する。イワヒバリ科にはヤマヒバリ・カヤクグリなども含まれ...
いわ‐ふじ【岩藤】
ニワフジの別名。
いわふじ【岩藤】
浄瑠璃「加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)」に登場する敵役の女性。
文楽人形の首(かしら)の一。
など高位の敵役の中年女性に用いる。
いわ‐ふね【岩船/磐船】
高天原から下界に下りるときに神が乗るという堅固な船。「天探女(あまのさぐめ)が—の泊(は)てし高津は」〈万・二九二〉 [補説]曲名別項。→岩船
いわふね【岩船】
謡曲。脇能物。勅使が高麗唐土の宝を求めて摂津国住吉の浦に下り、天探女(あまのさぐめ)と竜神から貢ぎ物を受ける。