うき‐え【浮(き)絵】
江戸時代、西洋画の透視図法を取り入れた遠近感のある絵。実景が浮き出るように見えるのでいう。初め、のぞきからくりの眼鏡絵に用いられ、芝居小屋内部を描いた浮世絵などにも応用された。遠視画。
うき‐おり【浮(き)織(り)】
綾などの地紋または二重織物の上紋(うわもん)の横糸を浮かして織ること。また、その織物。古くは浮き文(もん)、のちに唐綾ともいった。うけおり。⇔固織(かたお)り。
うき‐おりもの【浮(き)織物】
文様を浮き織りにした織物。うけおりもの。⇔固織物(かたおりもの)。
うき‐かわたけ【浮き河竹/憂き河竹】
定まりのない、つらいことの多い身の上を、水に浮き沈みする川辺の竹にたとえ、「浮き」に「憂き」を掛けた語。遊女の境遇をいう。「恥づかしながらわたしが昔は—の傾城(けいせい)」〈浄・嫗山姥〉
うき‐がし【浮(き)貸し】
[名](スル) 1 金融機関の役職員が自己または第三者の利益を図るために、その地位を利用して職務上保管している金銭を不正に貸し出す行為。 2 古い商習慣で、呉服・薬などの行商人に商品を貸しておき...
うき‐ぎ【浮(き)木】
《「うきき」とも》 1 水の上に浮かんでいる木片。 2 船。いかだ。「—に乗りて河の水上を尋ね行きければ」〈今昔・一〇・四〉 3 マンボウの別名。
うき‐きそ【浮(き)基礎】
⇒フローティング基礎
浮(う)き木(ぎ)の亀(かめ)
「盲亀(もうき)の浮木(ふぼく)」に同じ。
うき‐ぎょしょう【浮(き)漁礁】
魚を集めるための、海中や海面に浮かせた状態の人工漁礁。
うき‐くさ【浮(き)草/浮き萍/萍】
1 サトイモ科の多年草。水田や池沼に浮遊し、茎は扁平な葉状で、長さ5〜6ミリ。表面は緑色、裏面は紫色で細い根を下に垂れる。3、4個集まって浮かび、葉の裏面に白い花をつけることがある。ねなしぐさ。...