うまれいずるなやみ【生れ出づる悩み】
有島武郎の短編小説。大正7年(1918)発表。北海道出身の漁夫画家、木田金次郎をモデルとした作品。
うまれ‐うまれ【生まれ生まれ】
[副]生まれるとすぐに。「美しき娘を—出家にしたやうなものぢゃは」〈浮・胸算用・四〉
うまれ‐おち【生まれ落ち】
生まれた時。「江戸っ子の有難さには、—から死ぬまで、生まれた土地を一寸も離れねえよ」〈滑・浮世風呂・二〉
うまれ‐お・ちる【生(ま)れ落ちる】
[動タ上一][文]うまれお・つ[タ上二]この世に生まれ出る。「—・ちてこのかた日本から出たことがない」
うまれ‐かえ・る【生(ま)れ返る】
[動ラ五(四)]死んだ者が新たな生命を得て、再びこの世に生まれてくる。「仏様のお蔭で先の子が—・ってきたと思いこんで」〈中勘助・銀の匙〉
うまれ‐かわり【生(ま)れ変(わ)り】
別のものに姿を変えて再び生まれてくること。また、そのもの。転生。「天草四郎の—」
うまれ‐かわ・る【生(ま)れ変(わ)る】
[動ラ五(四)] 1 死後、ほかのものになって再び生まれてくる。「鳥に—・りたい」 2 心を入れかえて、性格・行いなどが一変する。「別人のように—・る」
うまれ‐こきょう【生(ま)れ故郷】
生まれた土地。ふるさと。生まれ在所。「—に帰る」
うまれ‐ざいしょ【生(ま)れ在所】
生まれ故郷。
うまれ‐しょう【生まれ性】
《「うまれじょう」とも》生まれながらにもっている性質。生まれつき。「—かとばかりにて声も惜しまず泣きゐたる」〈浄・宵庚申〉