え‐ほん【会本】
仏教関係の書物で、本文とは別に作られた注釈書の各部分を、本文と対照させて1冊にしたもの。
え‐ほん【絵本】
1 絵を主にした子供向きの本。 2 江戸時代、絵を主にした通俗的な本。絵草紙。 3 絵をかくための手本。絵手本(えでほん)。「本朝名木の松の—を集めらる」〈浄・反魂香〉 [補説]書名別項。→絵本
えほん【絵本】
田宮虎彦の短編小説。昭和25年(1950)「世界」誌に発表。同作を表題作とする作品集は翌昭和26年(1951)刊行。「足摺岬」の前日譚(たん)的な物語。
えほんたいこうき【絵本太功記】
浄瑠璃。時代物。13段。近松柳・近松湖水軒・近松千葉軒の合作。寛政11年(1799)初演。「絵本太閤記」などをもとにしたもので、10段目「尼ヶ崎」(通称「太十(たいじゅう)」)が有名。太功記。
えほんたいこうき【絵本太閤記】
読本。7編84冊。寛政9〜享和2年(1797〜1802)刊。武内確斎著とされ、岡田玉山画。豊臣秀吉の一代記。太閤記物の流布書に精細な挿絵を入れたもの。禁令に触れ、文化元年(1804)絶版を命ぜられた。
えほんつれづれぐさ【絵本徒然草】
橋本治の文、田中靖夫の絵による絵本。平成2年(1990)刊行。兼好の「徒然草」を独特の口語体で訳した作品。
えほん‐ばんづけ【絵本番付】
芝居番付の一。序幕から大詰めまでの場面を描き、主な役名・役者名などを書き入れた小冊子。寛保(1741〜1744)ごろから明治中期まで行われた。芝居絵本。芝居絵双紙。えばんづけ。