えん‐えん【炎炎】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 火の盛んに燃え上がるさま。「—と燃え盛る市街地」 2 熱気の盛んなさま。「理想は其—たる熱血を煽(あお)れり」〈秋水・兆民先生〉
えん‐えん【焔焔/燄燄】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 火が燃えはじめて、まだ火勢の強くない状態。 2 「炎炎(えんえん)1」に同じ。「—として燃え上る、猛火の勢いすさまじく」〈逍遥・当世書生気質〉
えん‐えん【蜿蜒】
[ト・タル][文][形動タリ]蛇がうねりながら行くさま。また、うねうねとどこまでも続くさま。「—長蛇の列をなす」「二条の鉄路の—たるが」〈堺利彦・望郷台〉
煙焔(えんえん)天(てん)に漲(みなぎ)・る
煙と炎が空一面をおおう。火災が盛んに燃え広がるさまにいう。
焔焔(えんえん)に滅(めっ)せずんば炎炎(えんえん)を如何(いかん)せん
《「孔子家語」観周から》火は燃えはじめた段階で消さなければ猛火となり、手がつけられなくなる。災いは小さいうちに除去するのがよいという戒め。
えん‐お【厭悪】
[名](スル)嫌い憎むこと。ひどくいやに思うこと。嫌悪。「生きる事それ自身を—させるこの悩ましい頭の前には」〈三重吉・小鳥の巣〉
えんおう【延応】
鎌倉前期、四条天皇の時の年号。1239年2月7日〜1240年7月16日。
えん‐おう【冤枉】
無実の罪。冤罪。ぬれぎぬ。「—に陥れる」
えん‐おう【閻王】
閻魔王。「—の口や牡丹(ぼたん)を吐かんとす」〈蕪村句集〉
えん‐おう【鴛鴦】
《「鴛」は雄の、「鴦」は雌のオシドリ》 1 オシドリのつがい。 2 《オシドリの雌雄がいつも一緒にいるところから》夫婦の仲のむつまじいことのたとえ。