おち‐ぐち【落(ち)口】
1 水の流れの落下する所。「滝の—」 2 抽籤(ちゅうせん)や入札に当たった人。 3 落ち始め。「あしひきの山の木の葉の—は色のをしきぞあはれなりける」〈拾遺・物名〉
おち‐くぼ【落ち窪】
《落ちくぼんだ所の意》家の中で、普通の床より一段低い所。落ち間。「—なる所の、二間なるになむ住ませ給ひける」〈落窪・一〉
おち‐くぼ・む【落ち凹む/落ち窪む】
[動マ五(四)]周囲より低くなっている。「やせて目が—・む」
おちくぼものがたり【落窪物語】
平安時代の物語。4巻。作者不詳。源氏物語よりもやや早い成立か。中納言忠頼の娘が、継母にいじめられて落窪の間に押し込められるが、左近少将道頼に迎えられ、中納言一家も栄える。継子いじめという陰湿な主...