お‐にぎり【御握り】
握り飯を丁寧にいう語。もと女性語。
お‐にく【御肉】
ハマウツボ科の一年草。ミヤマハンノキの根に寄生し、高さ15〜30センチ。根茎は寄主の根を包んで伸び、黄褐色の鱗片葉(りんぺんよう)が覆う。夏、茎の先が膨らんで暗紫色の花を穂状につける。全草を干し...
おに‐くい【鬼食ひ】
貴人の食物の毒味。宮中で、元旦に天皇が飲む屠蘇(とそ)を、薬子(くすりこ)と称する少女が鬼の間から出て試食したところからという。→鬼飲(おにの)み「国国より奉る氷室の雪氷を、くすりのつかさになめ...
おに‐くさ【鬼草】
テングサ科の紅藻。本州中部以南にみられ、干潮線付近の波の当たる所に生える。高さ10〜20センチ。細長く、枝分かれし、さらに細かい枝を多数つける。寒天の原料とする。
おに‐ぐも【鬼蜘蛛】
コガネグモ科のクモ。体長は雄が約2センチ、雌が約3センチ。黒に近い褐色をし、背面には葉状の斑点がある。夏の夕方、軒先などに円形の網を張る。翌朝に網を畳むものもある。雷(かみなり)蜘蛛。大名蜘蛛。
おに‐ぐるみ【鬼胡桃】
クルミ科の落葉高木。渓谷沿いの山林中に多い。新しい枝には黄褐色の毛が密に生え、葉は羽状複葉。5月ごろ、新葉とともに緑色の雄花と雌花とが穂状につく。実は球形で、核にしわが多い。やまぐるみ。《季 秋》
おに‐げし【鬼芥子】
ケシ科の多年草。高さ約1メートル。全体に剛毛が生え、葉は羽状に深く裂けている。5月ごろ、紅色の大形の花をつける。地中海地方の原産で、明治時代に渡来。《季 夏》
おにこうべ‐おんせん【鬼首温泉】
宮城県玉造(たまつくり)郡鳴子(なるこ)町北部、荒雄岳山麓の温泉群。雌釜(めがま)・雄釜(おがま)の間欠泉は特別天然記念物。
おに‐ころし【鬼殺し】
《「おにごろし」とも》 1 辛くて強い酒。鬼好み。 2 アルコール分が強く、悪酔いする酒。鬼よけ。「竹に雀の馬士唄(まごうた)には、—を燗(かん)せしむ」〈滑・膝栗毛・初〉 3 将棋で、飛車・角...
おに‐ご【鬼子】
《「おにっこ」とも》 1 両親に似ない子。 2 歯が生えて生まれた子。 3 荒々しい子。「さあ、—と熊との棒捻ぢぢゃ」〈浄・浦島年代記〉