おい‐あが・る【生ひ上がる】
[動ラ四]上の方へ生え伸びる。「つくろはせ給ひし前栽、植木どもも、心に任せて—・り」〈栄花・月の宴〉
おい‐い・ず【生ひ出づ】
[動ダ下二] 1 生まれ出る。生えて出る。はえ出る。「水底(みなそこ)に生ふる玉藻の—・でずよしこのころはかくて通はむ」〈万・二七七八〉 2 育って大きくなる。成長する。「何事も勝(すぐ)れて見...
おい‐う・つ【追ひ撃つ/追ひ討つ/追ひ打つ】
[動タ四] 1 逃げる敵を追いかけ、重ねて攻撃する。追撃する。「設けし弦を採り出(い)だして、更に張りて—・ちき」〈記・中〉 2 相手の弱みにつけこむ。「此の女の方より帯、着物、頭巾—・っての恋...
おい‐う・つ【追ひ棄つ】
[動タ下二]追い出して捨てる。追放する。「俄(にはか)に親、この女を—・つ」〈伊勢・四〇〉
おい‐こ・る【生ひ凝る】
[動ラ四]密生する。生い茂る。「つくろはせし草なども…うち捨てたりければ、—・りて」〈かげろふ・上〉
おい‐し・く【生ひ及く】
[動カ四]草木が次々と生えてくる。「このころの恋のしげけく夏草の刈り払へども—・くごとし」〈万・一九八四〉
おい‐すえ【生ひ末】
「生い先」に同じ。「命あらばそれとも見まし人知れぬ岩根にとめし松の—」〈源・橋姫〉
おい‐すが・う【追ひ次ふ】
[動ハ四]追いついて来る。あとに続く。「かう言ふ幸ひ人の腹の后(きさき)がねこそ、また—・ひぬれ」〈源・少女〉
おい‐つ・ぐ【生ひ継ぐ】
[動ガ四]次々と生え代わる。「臣(おみ)の木も—・ぎにけり」〈万・三二二〉
おい‐なお・る【生ひ直る】
[動ラ四]成長するにつれて、悪かったものが改まりよくなる。「人目にすこし—・り給ふかなと見ゆるを」〈源・蜻蛉〉