おもい‐まつわ・す【思ひ纏はす】
[動サ四]思慕の情をまつわらせる。「煩はしげに—・す気色見えましかば」〈源・帚木〉
おもい‐まど・う【思い惑う】
[動ワ五(ハ四)]《上代は「おもいまとう」》心が迷う。あれこれ思い迷う。「自分の将来について—・う」
おもい‐まよ・う【思い迷う】
[動ワ五(ハ四)]あれかこれかと考えが定まらない。思い惑う。「叔父の家の門へ行くまでも—・った」〈藤村・家〉
おもい‐まわ・す【思い回す】
[動サ五(四)] 1 思いめぐらす。あれこれ思う。「—・してお玉は覚えずぞっとした」〈木下尚江・良人の自白〉 2 昔のことを思う。回顧する。「—・せば七年前、あの伯爵めに」〈露伴・あやしやな〉
おもい‐みだ・れる【思い乱れる】
[動ラ下一][文]おもひみだ・る[ラ下二] 1 あれこれと思い悩む。「心が千々に—・れる」 2 恋しさに心が乱れる。「かりごもの—・れて我恋ふと妹知るらめや人し告げずは」〈古今・恋一〉
おもい・みる【思い見る/惟る】
[動マ上一][文][マ上一]よく考える。思いめぐらす。おもんみる。「将来の自分の姿を—・みる」
おもい‐むすぼお・る【思ひ結ぼほる】
[動ラ下二]「おもいむすぼる」に同じ。「さやうの事を言ひは出でで、—・れたるなめり」〈狭衣・一〉
おもい‐むすぼ・る【思ひ結ぼる】
[動ラ下二]心がふさいで、気が晴れない。気がふさぐ。おもいむすぼおる。「ねもころに—・れ嘆きつつ」〈万・四一一六〉
おもい‐むつ・ぶ【思ひ睦ぶ】
[動バ上二]むつまじく思う。「見そめたる人には、うとからず—・び給はむこそ本意ある心地すべけれ」〈源・末摘花〉
おもい‐めぐら・す【思い巡らす】
[動サ五(四)]いろいろと考えてみる。あれやこれやと思案する。思い回す。「卒業後のことを—・す」