おもい‐がわ【思い川】
福岡県太宰府天満宮の付近を流れる、御笠川の上流。 思いが深く絶えることのないのを川にたとえていう語。「—たえず流るる水の泡のうたかた人に逢はで消えめや」〈後撰・恋一〉 [補説]書名別項。→思ひ川
おもいがわ【思ひ川】
宇野浩二による長編小説。副題「あるいは夢みるやうな恋」。昭和23年(1948)「人間」誌に発表。第2回読売文学賞小説賞受賞。著者の代表作の一つで、芸者、村上八重との20年以上におよぶ恋愛をモチー...
おもいきっ‐た【思い切った】
[連体]ためらいを捨てて大胆であるさま。「—改革を実施する」
おもいきっ‐て【思い切って】
[副] 1 ためらう気持ちを振り切って物事をするさま。決心して。「—秘密を打ち明ける」 2 ためらうことなく物事をするさま。思い切り。「—バットを振る」
おもい‐き‐や【思いきや】
[連語]《動詞「おもう」の連用形+過去の助動詞「き」+係助詞「や」》 1 …と思ったところが意外にも。「直ったと—またすぐに壊れてしまった」 2 …と思っただろうか、思いもしなかった。「—夢をこ...
おもい‐き・ゆ【思ひ消ゆ】
[動ヤ下二]気持ちが沈んでしょんぼりする。「白雪の降りて積もれる山里は住む人さへや—・ゆらむ」〈古今・冬〉
おもい‐きり【思い切り】
[名]思い切ること。あきらめ。「—がいい」 [副]満足できるまでするさま。思う存分。「—遊びたい」
おもい‐き・る【思い切る】
[動ラ五(四)] 1 あきらめる。断念する。「画家になる夢を—・る」 2 決心する。覚悟する。「しばらく間を置いて、姉は—・ったように、言葉をつづけた」〈永井竜男・胡桃割り〉 →諦(あきら)める...
おもい‐くずお・る【思ひ頽る】
[動ラ下二]気落ちする。落胆する。「山がつになりて、いたう—・れ侍りし年ごろの後」〈源・朝顔〉
おもい‐くた・す【思ひ腐す】
[動サ四]心の中でけなす。軽蔑する。「口惜しき品に—・し給ふとも」〈宇津保・俊蔭〉