かず・く【潜く】
《「被く」と同語源》 [動カ四] 1 水中にもぐる。「にほ鳥の—・く池水心あらば君に我(あ)が恋ふる心示さね」〈万・七二五〉 2 水にもぐって、魚や貝などをとる。「伊勢のあまの朝な夕なに—・く...
かず・く【被く】
《「潜く」と同語源。「かつぐ」とも》 [動カ四] 1 頭の上から覆う。頭に載せる。かぶる。「頭つきはいと白きに、黒き物を—・きて」〈源・手習〉 2 貴人から褒美に衣服をちょうだいする。また、そ...
かずけ‐ごと【託け言/託け事】
口実を設けること。また、そのような言い方。「矯詔とは、天子の詔書と—を云ひかけて殺す事ぞ」〈蒙求抄・六〉
かずけ‐もの【被け物】
《「かつげもの」とも》 1 目下の者の功績や労苦に対して与える贈り物。衣服などが多い。受領者の肩に掛けて与えたところからいう。禄(ろく)。纏頭(てんとう)。 2 芸人などの技を賞して、祝儀として...
かず・ける【被ける】
[動カ下一][文]かづ・く[カ下二] 1 責任などを押しつける。人のせいにする。転嫁する。「罪を人に—・ける」 2 かこつける。事寄せる。口実にする。「出張に—・けて私用を足す」 3 頭にかぶせ...
かずさ【上総】
旧国名の一。現在の千葉県中部にあたる。かみつふさ。
かず‐さし【数差/員刺/籌刺】
賭弓(のりゆみ)・競べ馬・歌合わせ・鶏合わせなどの勝負で、勝った回数を数えるために、数取りの串(くし)または枝を、数立てに差し入れること。また、差し入れる人。かずとり。「—座に居(すわ)りぬれば...
かずさ‐しりがい【上総尻繋】
馬具の尻繋で、上総地方産出の麻糸を、赤根で染めて平組(ひらぐみ)としたもの。
かずさのかいじ【上総ノ海路】
葛飾北斎による風景版画のシリーズ「富嶽三十六景」の作品の一。江戸木更津間を結ぶ弁才船が描かれ、風をはらんだ帆と綱の間に小さく富士山が見える。
かずさ‐の‐くに【上総国】
⇒上総