かた‐え・む【片笑む】
[動マ四]片ほおに笑みを浮かべる。微笑する。「貝の如き前歯と隣れる金歯とを露して—・みつつ」〈紅葉・金色夜叉〉
かた‐おい【片生ひ】
[名・形動ナリ]十分に発育していないこと。また、そのさま。未成熟。かたなり。「八歳子(やとせこ)の—の時ゆ」〈万・一八〇九〉
かた‐おか【片岡】
一方が切り立ち、他方がなだらかになっている丘。また、一つだけの孤立した丘。
かたおか【片岡】
京都市北区、上賀茂神社の東にある山。片岡の杜(もり)。[歌枕]「ほととぎす声待つほどは—のもりの雫(しづく)に立ちや濡れまし」〈新古今・夏〉 奈良県北葛城郡王寺町から香芝市にかけての丘陵。片...
かたおか【片岡】
姓氏の一。 [補説]「片岡」姓の人物片岡健吉(かたおかけんきち)片岡千恵蔵(かたおかちえぞう)片岡鉄兵(かたおかてっぺい)片岡仁左衛門(かたおかにざえもん)
かた‐おき【型置き】
型紙を物の上に置き、その上から塗料または染料を塗ってその模様を表すこと。また、それをする人。
かた‐おち【片落ち】
[名] 1 欠けたり切り落としたりした、残りの一方の部分。「鯛(たい)の—」 2 預金または貸し出しの利息計算で、預け入れ日・貸し出し日、または払い戻し日・返済日の一方に、利息をつけないこと。...
かた‐おち【型落ち】
最新型が出たために古い型式となった製品。型落ち品。「—のパソコンがお買い得」
かた‐おとし【片落(と)し】
1 一方だけを落とすこと。 2 一方を不公平に扱うこと。かたおち。「勘八のみお咎(とがめ)が有りましては、—のお調べかと心得ます」〈円朝・菊模様皿山奇談〉
かた‐おなみ【片男波】
《「万葉集」九一九の山部赤人の歌「和歌の浦に潮満ち来れば潟(かた)を無み葦辺(あしべ)をさして鶴(たづ)鳴き渡る」の「潟を無み」をもじった語》打ち寄せる波のうちの高い波。おなみ。「寄せては帰る—...