か‐の‐くつ【靴の沓】
晴れの儀式のとき、束帯に用いた靴。革製、黒漆塗りで、上部を靴氈(かせん)とよぶ赤地または青地の錦で飾る。足首に靴帯(かたい)という金銅の鉸具(かこ)をつけた革の帯をつける。靴(か)。
か‐の‐こ【鹿の子】
1 シカの子。転じて、シカ。かこ。《季 夏》「廻廊を—が駆くる伽藍かな/誓子」 2 「鹿の子絞り」の略。 3 「鹿の子斑(まだら)」の略。 4 「鹿の子餅(もち)」の略。
かのこ‐あみ【鹿の子編み】
棒針編みの一。表編みと裏編みを上下左右ともに交互にして凹凸を出す方法。また、その編み地。苔(こけ)編み。
かのこ‐うお【鹿の子魚】
イットウダイの別名。
かのこ‐うち【鹿の子打ち】
木材を手斧(ちょうな)でまだらに削ること。鹿の子削り。
かのこ‐おび【鹿の子帯】
鹿の子絞りの模様の帯。
かのこ‐が【鹿の子蛾】
鱗翅(りんし)目カノコガ科のガ。翅(はね)の開張3〜4センチ。翅は黒色の地に白紋が散在し、体に橙色の2本の帯がある。日中に樹間や草むらを弱々しく飛ぶ。幼虫の食草はスイバ・ギシギシ・タンポポなど。...
かのこ‐しぼり【鹿の子絞(り)】
鹿の背の白いまだらに似た絞り染め。鹿の子染め。鹿の子結い。鹿の子目結い。
かのこ‐じ【鹿の子地】
鹿の子絞り用の生地。また、そのごく地の薄い縮緬(ちりめん)。
かのこ‐ずり【鹿の子摺り】
壁の下地を平らにするため、くぼんだ所を漆喰(しっくい)で塗り埋めること。その塗ったあとが鹿の子模様になるところからいう。