たま‐ばはき【玉箒】
《「たまははき」とも》 1 玉の飾りをつけたほうき。正月の初子(はつね)の日に蚕室を掃くのに用いた。「初春の初子(ね)の今日の—手に取るからに揺らく玉の緒」〈万・四四九三〉 2 ほうきを作る草の...
たまつ‐しま【玉津島】
和歌山市和歌浦の地名。かつては島。玉津島神社がある。[歌枕]「—見れども飽かずいかにして包み持ち行かむ見ぬ人のため」〈万・一二二二〉
そり‐くい【剃り杭/剃り杙】
ひげをそったあとの短く伸びた毛を、杭に見立てていう。「法師らがひげの—馬繋(つな)ぎいたくな引きそ僧(ほふし)は泣かむ」〈万・三八四六〉
そこ‐ば【若干/幾許】
[副]「そこばく」に同じ。「神(かむ)からや—貴き」〈万・三九八五〉
ちしま‐かいこう【千島海溝】
⇒千島カムチャツカ海溝
しる・し【著し】
[形ク] 1 はっきりしている。際立っている。しろし。「大伴の遠つ神祖(かむおや)の奥つ城(き)は—・く標(しめ)立て人の知るべく」〈万・四〇九六〉 2 (多く「…もしるく」の形で)聞いたこと思...
じん‐こん‐じき【神今食】
平安時代、宮廷の年中行事の一。陰暦6月・12月の11日に行われる月次祭(つきなみのまつり)の夜、神嘉殿に天照大神(あまてらすおおみかみ)を祭り、天皇がみずから火を改め、新たに飯を炊いて供え、みず...
しんこうげいじゅつ‐は【新興芸術派】
昭和5年(1930)新興芸術派倶楽部として結成された文学者集団。反プロレタリア文学作家の大同団結を図り、芸術の擁護を訴えた。中村武羅夫(なかむらむらお)・尾崎士郎・舟橋聖一・井伏鱒二(いぶせます...
じんじん‐ばしょり【じんじん端折り】
《「じじいばしょり(爺端折)」の音変化》着物の背縫いの裾の少し上をつまんで、帯の後ろの結び目の下に挟み込むこと。じんじばしょり。「—の頰冠(ほおかむ)りや、赤い腰巻の姉(あね)さんや」〈漱石・草枕〉
しらと‐さんぺい【白土三平】
[1932〜2021]漫画家。東京の生まれ。本名、岡本登。忍者ものを中心とする歴史漫画が絶大な人気を集めた。代表作「忍者武芸帳」「カムイ伝」「サスケ」など。