かやつり‐ぐさ【蚊帳吊草/莎草】
1 カヤツリグサ科の一年草。畑や荒れ地に生え、高さ約40センチ。茎は三角柱、葉は線形。夏、茎の先に葉状の長い苞(ほう)をもつ黄褐色の穂を出す。茎を裂くと四辺形となり、蚊帳をつったように見える。か...
かや‐と【茅戸/萱所】
茅で覆われている尾根や山腹。山村や登山者の間でいう。
カイヤナイト【kyanite】
⇒藍晶石
かや‐ねずみ【萱鼠】
ネズミの一種。体長6センチくらいで尾も同じくらい。河原の茅の茂みなどにすむ。夏から冬にかけ、ススキの茎などの地上数十センチの所に草で球形の巣を作り、子を育てる。日本では関東以西に分布。
かや‐の【茅野/萱野】
茅の生えている野原。「葛城(かづらき)の高間の—はや知りて」〈万・一三三七〉
かや‐の‐あぶら【榧の油】
榧の実からしぼりとった上等の植物油。食用・灯用・理髪用とする。
かや‐の‐いん【高陽院/賀陽院】
平安京の中御門大路南、大炊御門大路北にあった、桓武天皇の皇子賀陽(かや)親王の邸宅。後冷泉(ごれいぜい)・後三条天皇の里内裏(さとだいり)ともなり、のち藤原頼通の邸となる。貞応2年(1223)...
かやのきまつり【榧の木祭り】
高城修三の中編小説。昭和52年(1977)、新潮新人賞、第78回芥川賞受賞。
かや‐の‐そと【蚊帳の外】
《蚊帳の外で蚊に刺されていることから》無視され、不利な扱いを受けること。また、物事に関与できない位置に置かれること。内情がわからない立場に置かれること。「当事者を—に置いて議論が進む」「優勝争い...
かや‐ば【茅場/萱場】
屋根を葺(ふ)くのに用いる茅を刈る所。また、秣(まぐさ)を刈る所。