かわ‐たけ【川竹/河竹】
1 川のほとりに生えている竹。 2 メダケ、またはマダケの別名。 3 《川竹の流れの身から》遊女。遊女の身の上。「いづれも—なれば、ただただ後世を願ひ」〈難波鉦・四〉
かわたけ【河竹】
姓氏の一。 [補説]「河竹」姓の人物河竹繁俊(かわたけしげとし)河竹新七(かわたけしんしち)河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)
かわ‐たけ【革茸/皮茸】
コウタケの別名。
かわたけ‐の【川竹の】
[枕]川竹が水に流される意で「流る」に、また竹の節(よ)と同音の「世」に掛かる。「—世にためしなき名をや流さん」〈平家・一〉
かわたけ‐の‐だい【河竹の台】
清涼殿東庭の南寄りにある、河竹を植えた所。格子の籬垣(ませがき)の中にある。
川竹(かわたけ)の流(なが)れの身(み)
浮き沈みして定めない遊女の身の上。「憂き節繁き—こそ悲しけれ」〈謡・班女〉
かわ‐たび【革足袋】
なめし革で作った足袋。「濃い柑子(こうじ)の—、毛雪踏(けせった)をはきて」〈浮・二代男・二〉
かわ‐たれ
「かわたれ時」の略。→黄昏(たそがれ)「—の秋の光にちるぞえな」〈白秋・片恋〉
かわたれ‐どき【かわたれ時】
《「彼(か)は誰(たれ)時」の意。あれはだれだとはっきり見分けられない頃》はっきりものの見分けのつかない、薄暗い時刻。夕方を「たそがれどき」というのに対して、多くは明け方をいう。
かわたれ‐ぼし【かわたれ星】
夜明けに見える金星。明けの明星。