かんじんちょう【勧進帳】
歌舞伎十八番の一。一幕。3世並木五瓶(なみきごへい)作。4世杵屋(きねや)六三郎作曲。天保11年(1840)江戸河原崎座で7世市川団十郎の弁慶で初演。能の「安宅(あたか)」を、長唄を地として歌舞...
かんじん‐のう【勧進能】
1 勧進2のために公儀の許可を得て興行する能。のちには、それを名目に営利興行した。 2 江戸時代、観世大夫が一代に一度だけ幕府の許可を得て催した特別な興行。一世一代勧進能。一代能。御免能。
かんじんのこども【肝心の子供】
磯崎憲一郎の処女小説。仏教開祖の釈迦(しゃか)(ブッダ)、息子のラーフラ、孫のティッサ=メッテイヤの3世代を描く。平成19年(2007)、第44回文芸賞受賞。
かんじん‐ひじり【勧進聖】
諸方を勧進して歩く遊行(ゆぎょう)の僧。特に時宗の僧で、芸能に堪能な者が多かった。勧進僧。勧進坊主。
かんじん‐びくに【勧進比丘尼】
⇒歌比丘尼(うたびくに)
かんじん‐ぶね【勧進船】
江戸時代、大坂の河口で、勧進比丘尼や浄瑠璃・歌祭文(うたざいもん)を語る人を乗せて、停泊中の船を回った船。
かんじんほんぞんしょう【観心本尊抄】
鎌倉時代の仏教書。1巻。日蓮著。文永10年(1273)成立。観心と本尊は妙法蓮華経として具現されているとし、口に南無妙法蓮華経と唱えることで仏果の成就を得ると説く。日蓮五大部の一。如来滅後五五百...
かんじん‐まい【勧進舞】
勧進2のために興行する曲舞(くせまい)や幸若(こうわか)などの芸能。
かんじん‐もと【勧進元】
1 勧進2のために種々の興行をする元締め。のちには、芸能・相撲など興行一般の興行主・主催者をいうようになった。 2 事を発起して、その世話をする人。「会合の—」
かんじん‐よみ【勧進読み】
勧進のために、または、それを名目に軍記などを読み聞かせ、金銭を請うこと。また、その人。「神田の筋違橋にて太平記の—」〈浮・永代蔵・五〉