くち・す【朽ちす】
[動サ変](「朽つ」を強めた言い方で、多く打消しの語を伴って用いる)朽ちてしまう。腐ってなくなる。衰えて忘れ去られる。「絶え間のみ世にはあやふき宇治橋を—・せぬものとなほ頼めとや」〈源・浮舟〉
くち‐す・う【口吸ふ】
[動ハ四]他人の口を吸う。接吻(せっぷん)する。「かき抱き奉り、引き抓み奉り、—・ふまねなどして」〈古本説話集・下〉
くち‐すぎ【口過ぎ】
食物を得ること。暮らしを立てること。生計。糊口(ここう)。「先ず—から考えて掛らねば成らなかった」〈藤村・桜の実の熟する時〉
くち‐すす・ぐ【嗽ぐ/漱ぐ】
[動ガ五(四)] 1 口の中を水などで洗い清める。うがいをする。くちそそぐ。「石に—・ぎ流れに枕(まくら)す」 2 すぐれた詩文を味わい学ぶ。「文は漢魏の芳潤に—・いで、万巻の書をそらんじ給ひし...