くも【雲】
1 空気中の水分が凝結して、微細な水滴や氷晶の群れとなり、空中に浮かんでいるもの。高度や形状によって種類を分ける。→雲級 2 ㋐確かでない形・行動・所在などのたとえ。→雲を掴(つか)む ㋑き...
くも【蜘蛛】
蛛形(ちゅけい)綱真正クモ目の節足動物の総称。体は頭胸部と腹部とからなり、歩脚は四対。ふつう8個の単眼がある。腹部後方に糸を出す突起をもつ。肉食性で、網を張るものと網を張らないものとがある。オニ...
くも【雲】
山村暮鳥による詩集。著者没後の大正14年(1925)に刊行された。
くも‐あい【雲合(い)/雲間】
雲のようす。空模様。
くも‐あし【雲脚/雲足】
1 雲の流れ動くさま。また、その速さ。「—が速い」 2 低く垂れ下がった雨雲。「窓硝子をあげようとする間もなく、すぐもう低い—が切れていた」〈里見弴・安城家の兄弟〉 3 雲形に曲がったり、雲形の...
くも‐い【雲居/雲井】
《「居」はすわるの意。「井」は当て字》 1 雲のある場所。雲のたなびいている所。大空。「みずからを—のひばりに比べ」〈倉田・愛と認識との出発〉 2 雲。「はしけやし我家(わぎへ)の方よ—立ち来(...
くもい‐がく・る【雲居隠る】
[動ラ四]「雲隠る1」に同じ。「淡路の島は夕されば—・りぬ」〈万・三六二七〉 [動ラ下二]「雲隠る1」に同じ。「春日山—・れて遠けれど家は思はず君をこそ思へ」〈拾遺・雑恋〉 [補説]四段...
くもい‐ぢょうし【雲井調子】
近世箏曲(そうきょく)で、平調子(ひらぢょうし)とともに最も普通の調子。平調子の第3と第8の弦を半音下げ、第4と第9の弦を1全音上げたもの。
くもい‐なす【雲居なす】
[枕] 1 雲のかかる遠くの意から、「遠く」にかかる。「隼人(はやひと)の薩摩(さつま)の瀬戸を—遠くも我は今日見つるかも」〈万・二四八〉 2 雲のように揺れ動く心の意から、「心」にかかる。「—...
くもいのかり【雲井の雁】
源氏物語中の女性。頭の中将の娘。光源氏の子夕霧の妻となる。