くろ・む【黒む】
[動マ四] 1 黒くなる。黒みを帯びる。「—・める屋根の寂しげに立ちて」〈露伴・いさなとり〉 2 (「身がくろむ」の形で)暮らしが立つ。「たがひに身の—・みて後」〈浮・織留・六〉
[動マ下二...
クロム【(ドイツ)Chrom/(フランス)chrome】
クロム族元素の一。単体は銀白色で硬い。天然にはクロム鉄鉱として酸化物の形で産出。常温ではきわめて安定でさびにくく、耐食・耐熱性にすぐれ、めっき、ニクロム・ステンレス鋼などの合金に用いる。元素記号...
クロム‐イエロー【chrome yellow】
クロム酸鉛を主成分とする黄色顔料。黄鉛(おうえん)。
クロムウェル‐かいりゅう【クロムウェル海流】
太平洋赤道潜流の異称。1950年代に米国の海洋学者クロムウェル(Townsend Cromwell)が東太平洋で発見したところから名づけられた。→赤道潜流
クロム‐がわ【クロム革】
クロムなめしでなめしてある革。
くろ‐むぎ【黒麦】
1 黒穂(くろぼ)病で穂の黒くなった麦。 2 ライムギの別名。《季 夏》 3 ソバの別名。「魚が橋の—ふるまひ申さんに」〈読・雨月・菊花の約〉
クロム‐グリーン【chrome green】
黄鉛(おうえん)とベルリン青との混合物に硫酸バリウムを加えた緑色顔料。ペンキ・クレヨンなどに使用。クロム緑。
クロム‐こう【クロム鋼】
クロムを含む鋼。クロム2パーセント以下のものは工具・歯車・軸受けなどに、12パーセント以上のものはステンレスなどとして用いる。
クロム‐さん【クロム酸】
クロム酸塩を生じる酸。水溶液中でのみ知られ、酸化クロム(Ⅵ)が水に溶けてできる。低濃度で黄色、高濃度になると赤から赤黒色になる。また俗に、酸化クロム(Ⅵ)をいう。
クロムさん‐カリウム【クロム酸カリウム】
黄色の水に溶ける結晶。二クロム酸カリウム水溶液に炭酸カリウムを加えてつくる。強い酸化作用があり、酸化剤・媒染剤・分析用試薬などに使用。いわゆる六価クロムの一。