くろ‐はちじょう【黒八丈】
黒色で、織り目を横に高くした絹織物。半襟・袖口などに用いる。初め、八丈島で織ったのでこの名がある。東京都あきる野市五日市の特産。黒八。
くろ‐はつ【黒初】
ベニタケ科のキノコ。夏から秋にかけて、日本各地の雑木林に生える。傘は丸く、初め白いが次第に黒褐色となる。肉は白く、傷つけると黒変する。
くろ‐ばえ【黒蠅】
クロバエ科のうち、キンバエ類を除いたハエの総称。青黒い光沢がある。触角は羽毛状。活発に飛び、動物の糞(ふん)や死体に集まる衛生害虫。オオクロバエ・ケブカクロバエなど。
くろ‐ば・む【黒ばむ】
[動マ五(四)]黒みを帯びる。黒ずむ。「シャツの袖口が—・む」
くろ‐パン【黒パン】
ライ麦の粉で作った黒褐色のパン。また、小麦粉のパンにカラメルや黒砂糖を入れて黒い色にしたもの。→白パン
くろパンふりょき【黒パン俘虜記】
胡桃沢耕史の小説。第二次大戦後、捕虜としてシベリアに送られた男が主人公。昭和58年(1983)刊行。同年、第89回直木賞受賞。
くろ‐ひげ【黒髭】
能面の一。顔全体が強くしゃくれ、口を大きく開けて、あごを突き出した面。竜神を表し、「春日竜神」などに用いる。
くろひめ‐やま【黒姫山】
長野県北部の山。新潟県境近くにあり、円錐状二重式火山で旧火口には鏡池などがある。標高2053メートル。東麓の黒姫高原にスキー場などがある。信濃富士。
くろ‐ひょう【黒豹】
ヒョウの黒変種。熱帯地方、特にマレー半島に多く産する。
つくろい‐た・つ【繕ひ立つ】
[動タ下二]手入れをする。また、美しく装う。「とかく—・てて、目やすきほどにて過ぐし給へる」〈源・桐壺〉