ひっ‐ぱなし【引っ放し】
言葉や態度の端々に、それとなく現れること。「頼む言葉の—、あいくろしげにほのめかし」〈浄・用明天王〉
ひ‐むろ【氷室】
天然氷を夏までたくわえておくために設けたむろ。地中や山かげに穴をあけ、上を茅(かや)などでおおう。昔は宮中用の氷室が山城・大和・丹波・河内(かわち)・近江(おうみ)にあった。《季 夏》
ま‐と【真砥】
刃物を研ぐとき、仕上げに使うきめのごく細かい砥石。
マリナー‐けいかく【マリナー計画】
《Mariner》NASA(米国航空宇宙局)の無人の惑星探査機による金星・火星・水星の探査計画。1962年から1973年にかけ、1号機から10号機まで計10機が打ち上げられた。 [補説]1・2・...
はな‐たかだか【鼻高高】
[形動][文][ナリ]いかにも得意そうであるさま。「合格して—だ」
[副]得意そうに。自慢げに。「出世話を—とする」
よし‐ば・む【由ばむ】
[動マ四]わけありげに振る舞う。もったいぶる。よしめく。「月頃のつらさを恨みなどし給ひて—・み給へれど」〈宇津保・忠こそ〉
よし‐め・く【由めく】
[動カ四]わけがありそうに振る舞う。また、由緒ありげに見える。よしばむ。「女君の御有様も世づかはしく—・きなどもあらぬを」〈源・末摘花〉
ゆる・ぶ【緩ぶ/弛ぶ】
《「許す」と同語源。古くは「ゆるふ」》 [動バ四] 1 「ゆるむ1」に同じ。「箏の琴のいたう—・びたるを」〈狭衣・二〉 2 「ゆるむ2」に同じ。「心安き独り寝の床にて—・びにけりや」〈源・末摘...
善(よ)く言(い)・う
1 十分に言う。「勉強するように—・っておくよ」 2 巧みに言う。「暑さ寒さも彼岸までとは—・ったものだ」 3 たびたび言う。「短気だと—・われる」 4 ぬけぬけと言う。言ってのける。「自分のこ...
ゆるぎ‐た・つ【揺るぎ立つ】
[動タ四]揺れながら立つ。また、よろめき立ち上がる。「あさましく恐ろしげにて、この山—・ちにけり」〈宇治拾遺・二〉