こころ‐ゆるび【心弛び】
1 気持ちが緩むこと。油断。「夜昼おはしますめれば、ある人々も—せず、苦しうのみわぶめるに」〈源・少女〉 2 気持ちがくつろぐこと。気が安まること。「世に—なく憂しと思ひつるを」〈かげろふ・中〉
こころ‐よ・い【快い】
[形][文]こころよ・し[ク] 1 気持ちよく感じられる。さわやかだ。「—・い海風」「—・い音色」 2 (連用修飾語として用いられ)感じがよい。好ましい。気さくである。「—・く承知する」 3 病...
こころ‐ようい【心用意】
あらかじめ、ある物事に対する対応の仕方を考えておくこと。心の準備。心構え。「質問された場合の—をしておく」
こころ‐よし【心良し】
1 気だてのよいこと。また、その人。お人よし。「一体が—の吉三」〈露伴・いさなとり〉 2 心よく思っている相手。恋人。「みめよしの—を持ってゐる程に」〈虎寛狂・鈍太郎〉
こころ‐よせ【心寄せ】
1 好意を示すこと。ひいきにすること。「わが御方に—ある人など」〈栄花・さまざまの喜び〉 2 期待すること。頼りにすること。「宵のつれづれに、いざ、かいもちひせん、と言ひけるを、この児(ちご)—...
心(こころ)より
1 自分の心がもとで。「秋はただ—おく夕露を袖のほかとも思ひけるかな」〈新古今・秋上〉 2 心の底から。心から。「—お礼申し上げます」
こころ‐よわ・い【心弱い】
[形][文]こころよわ・し[ク]気が弱い。意気地がない。「父に死なれてから母はすっかり—・くなった」
心(こころ)別(わ)・く
(「別く」が四段活用の場合)心の中で、複数のものごとを区別して扱う。また、愛情を他にも及ぼす。「げに川風も—・かぬさまに吹き通ふ物の音ども」〈源・椎本〉 (「別く」が下二段活用の場合)に同...
こころ‐わる・い【心悪い】
[形][文]こころわる・し[ク] 1 いやな感じがする。気味が悪い。「己(おれ)を実父の仇と知らず奉公に来たかと思えば何とやら—・く思いましたが」〈円朝・怪談牡丹灯籠〉 2 気だてが悪い。性質が...
こころ‐わろ・し【心悪し】
[形ク]「心悪い」に同じ。「かかる問拷を負ふも、—・き物におぼしめすやうのあればこそとて」〈著聞集・五〉