こ・ぬ【捏ぬ】
[動ナ下二]「こねる」の文語形。
こ‐ぬか【小糠/粉糠】
玄米を精白するとき、その表皮が細かく砕けてできる粉。ぬか。
こぬか‐あめ【小糠雨】
雨滴が霧のように細かい雨。ぬか雨。
こぬか‐ぐさ【小糠草】
イネ科の多年草。原野に群生し、高さ0.6〜1メートル。葉は線形。夏、紫色がかった小さな穂を多数円錐状につける。
小糠(こぬか)三合(さんごう)あるならば入(い)り婿(むこ)すな
男はわずかでも財産があるなら、他家へ入り婿せず、独立して一家を構えよ。男は自立の心構えを持つべきであることのたとえ。また、入り婿の苦労の多いことのたとえ。小糠三合持ったら養子に行くな。
こぬすびと【子盗人】
狂言。盗みに入った男が、寝かしてある幼児のかわいらしさにひかれ、抱いたり、あやしたりしているうちに乳母に見つかる。
こぬれ【木末】
《「こ(木)のうれ(末)」の音変化》樹木の先端の部分。こずえ。「三国山—に住まふむささびの鳥待つごとく我待ち痩せむ」〈万・一三六七〉