つっくり
[副]ひとりで、なすこともなくじっとしているさま。つくねん。「ただ—とさへ致いてをれば済む事でござる」〈虎寛狂・二人大名〉
たっしり
[副]十分に。たっぷり。「(姉ト妹ノ)どちらにも女な子がござるによって、両姪(めい)(=刀ノ銘ニカケル)—とあると申します」〈狂言記・粟田口〉
とう【頭】
[名] 1 あたま。「黒き—かな、いかなる人の漆塗りけん」〈平家・一〉 2 集団の長。かしら。おさ。「右の—には造物所(つくもどころ)の別当」〈栄花・月の宴〉 3 「蔵人頭(くろうどのとう)」...
たい‐すう【大数】
1 値の大きい数。また、物の数が多いこと。 2 おおよその数。概数。 3 おおよそ。あらまし。副詞的にも用いる。「此の扇子と申す物が、—骨の十本有る物でござる」〈虎寛狂・萩大名〉
たか‐の【鷹野】
「鷹狩り」に同じ。「—を致いて、野駆けでござる」〈虎明狂・引敷聟〉
て‐ぶし【手節】
1 手首の関節。 2 腕前。手並み。また、腕っぷし。「はめるならはめてみさっしゃい。わしにも—がござるは」〈滑・膝栗毛・三〉
と‐し‐て
[連語]《格助詞または断定の助動詞「たり」の連用形「と」に、サ変動詞「す」の連用形「し」、接続助詞「て」の付いたもの》 1 …の資格で。…の立場で。「公人—発言する」「親—当然のことをしたまでだ...
ふ‐ねい【不佞】
[名・形動]才能のないこと。また、そのさま。「—な(の)輩(やから)」 [代]一人称の人代名詞。男性が自分をへりくだっていう語。不才。「—は浅草無宿でござる」〈黄・孔子縞〉
ぶち‐はな・す【打ち放す】
[動サ五(四)] 1 鉄砲・矢などを発射する。ぶっぱなす。「大筒(おおづつ)を—・す」 2 刀を抜いて切りつける。「水もたまらず—・してござる」〈狂言記・武悪〉
ばん・ず【晩ず】
[動サ変]晩になる。日が暮れる。「日も—・じてござるほどに」〈狂言記・宗論〉