かそ・う【掠ふ】
[動ハ四]《古くは「かそぶ」とも》 1 盗む。奪い取る。かすめる。「天つ日嗣高御座(たかみくら)の次(つぎて)を、—・ひ奪ひ盗まむとして」〈続紀宣命・一九詔〉 2 人目をくらます。ごまかす。「—...
こか・す【転かす/倒かす】
[動サ五(四)] 1 ころばす。ころっところがす。たおす。「植木鉢を—・す」 2 他の場所へ移す。また、どこかに隠す。「窃(ぬす)みてはやく—・す折、小者に見られて」〈読・八犬伝・五〉 3 ご...
左右(さゆう)に託(たく)・す
明確な返答や処置をしないで、その場をごまかす。「言を—・す」
目(め)を抜(ぬ)・く
人の目をごまかす。まんまとだます。「客を焼いたり陥(は)めたり—・いたり」〈浮・禁短気・二〉
まぎら・す【紛らす】
[動サ五(四)]関心を他に移すなどして、そのことがわからなくなるようにする。ごまかす。また、気持ちを他に向けてふさいだ気分などを晴らす。まぎらわす。「姿を人込みに—・す」「気を—・す」「退屈を—...
ます‐め【枡目/升目】
1 枡ではかった量。「—をごまかす」 2 枡の形に区切ってあるもの。「原稿用紙の—を埋める」
まじく‐な・う
[動ハ四] 1 まじないをかける。「おめい茶釜を—・ったか」〈人・寒紅丑日待〉 2 とりつくろう。ごまかす。「これにて諸事—・ふはなんと忠心者でござりませう」〈伎・絵本合法衢〉
まやかし
ごまかすこと。また、そのもの。いかさま。いんちき。「売り込みの言葉に—がある」
にごら・す【濁らす】
[動サ五(四)] 1 濁るようにする。にごす。「水を—・す」 2 言葉をあいまいにする。ごまかす。「口を—・す」
目(め)を晦(くら)ま・す
人の目をごまかす。見えないようにする。「追っ手の—・す」